2024 年度 一般社団法人 大洲青年会議所
理事長所信
一般社団法人 大洲青年会議所
第71代理事長 矢野 大樹
はじめに
2016年、私は大洲青年会議所に入会しました。旧長浜町出身の私が、旧大洲市の方と知り合えば、家業にも少しはメリットがあるだろうという軽い考えだけで入会し、青年会議所が何をしている団体かも知らない状態でしたが、入会後、地域の課題を解決するために、メンバーたちが真剣に取り組む姿を見て、衝撃を受けたこと、そして、自分がこれからそのメンバーと共に活動していくことにワクワクしたことを覚えています。
これまで JC 活動を続けていく中で、たくさん失敗し、辛いことや反省すべきこともたくさんありました。時には活動に疑問を持つこともありましたが、今となっては素晴らしい経験をさせていただいたと実感しています。
大洲青年会議所に所属するメンバー一人一人がそういった経験を積み重ねていく中で成長し、JC 活動を続けていけば、より良い未来が待っていると信じています。
会員拡大
青年会議所の会員資格は40歳までという制限があります。全国的にも青年会議所の会員数が減少の一途をたどっている中、大洲青年会議所においても、私が入会したときからわずか7年程で半分以下の会員数となっているのが現状です。会員拡大は毎年行われてきたことですが、今一度、メンバー一人一人がこの現状を真摯に受け止め、自分ごとと捉えて、率先して会員拡大を行うことが必要です。
そのためには、大洲青年会議所での活動が地域社会への貢献につながることをアピールし、キャリア成長やリーダーシップスキル向上、新たな人脈構築などのメリットを明確に示すことが必要です。
とはいえ、何よりもメンバー自身が魅力的と感じる組織にすることが最も重要だと、私は考えます。
「まちづくり」のための「ひとづくり」
いつの時代も「まち」をつくってきたのは「ひと」であると考えます。それは単なる人ではなく、地域やまちの発展に積極的に貢献できる「ひと」でなければなりません。「まちづくり」において、個人の力だけでは限界があります。そのため、メンバー一人一人のリーダーシップの資質を育み、地域社会での指導的役割を果たせるようになることが重要です。また、協調性も欠かせません。異なるバックグラウンドや視点を持つメンバーが協力し、まちづくりの目標に向かって共同作業を進めることが求められます。
さらに、問題解決能力も育む必要があります。「まちづくり」にはさまざまな課題や障害が立ちはだかることがありますが、それらを効果的に克服し、持続可能な解決策を見つける能力が不可欠です。
「まちづくり」を行う「ひと」に求められる能力は多く、一人ひとりがその能力を磨く必要があります。そして、このようなスキルや資質を育むことに焦点を当てた「ひとづくり」が、「まちづくり」の成功に欠かせない要素となると考えます。
特別委員会
大洲青年会議所主催のおまつり村は今年で42回目を数えます。
昨年の41回目の委員長は私が担当させていただきました。メンバーの人数が減少傾向にある中で、大洲青年会議所のメンバーだけでは成り立たなくなっている事業であると実感しました。しかしながら、地域コミュニティの活性化、郷土愛を育むために、おまつり村は地域にとって無くてはならないイベントだと考えています。メンバーの減少により少ない人数でのおまつり村の運営になってしまっていますが、地域の各団体とのパートナーシップで、今年も盛大におまつり村を行います。
70周年に向けて
大洲青年会議所は1955年に創立され、来年2025年に70周年を迎えます。単年度制の青年会議所において、周年は、これまでの伝統を振り返ると共に、先輩方や行政や関係諸団体、各地の LOM の皆様との信頼関係をより強固なものとし、大洲青年会議所を未来へと継承していくための大きな節目となります。60周年の経験者が少なくなっているなかで、周年事業にはより綿密な計画や準備が求められます。早い段階から、70周年に向けての準備を行い、70周年の事業を成功させる必要があると考えます。
結びに
青年会議所は地域の課題を解決することで持続可能な地域を創るために活動しています。
課題を解決するということはそう簡単なことではありません。やりたくないこと、面倒臭いこと、自分がやらなくても誰かがやってくれるだろうと思うこと、そういったことを私たち大洲青年会議所がやっていかなければならないのです。その先には自分たちや、子どもたちにとっての明るい豊かな社会が待っています。一人では出来ませんが志を同じくする仲間と力を合わせれば出来ます!どうぞ1年間お力添えをよろしくお願いします。
【2024年度スローガン】
繋げよう未来へ
~手を取り合い、一歩ずつ歩んでいこう~
【基本理念】
失敗を恐れず、JC活動に全力で取り組み、全力で楽しみ、成長する
【基本方針】
1メンバーにとって魅力のある組織を目指す
2より良い未来の為に全員で仲間を募る
3メンバー同士の相互理解を深め、メンバーの自発的な行動を促す
【事業計画】
一、会員拡大
メンバー全員が率先して会員拡大を行う、またその環境を整える
一、ひとづくり
地域やまちの発展に積極的に貢献できる「ひと」の育成を行う
一、おまつり村の企画・運営
地域コミュニティの活性化と郷土愛を育む
一、70周年に向けた準備
他 LOM の周年事業や、大洲青年会議所の過去の周年事業から学び、2025年の周年を円滑に行うための準備を行う
一、災害への備え
地域のパートナーと強固な関係を構築し、災害へ備える